【平成23年度深江丸春季研究航海(東北航海)】
神戸大学海事科学部の練習船「深江丸」が3月13日から3月22日まで
東日本大震災で被災した塩釜港に派遣された。
航海中は、加速度計による海上地震動データの収集、水域及び陸域における海上の放射能観測や
温室効果ガス(N20)の大気海洋観測調査し、書籍1400冊の搬送、災害復興ボランティア活動を行った。
◎ 航海実施期間:平成24年3月13日(火) 10時50分~3月21日(水) :
◎ 往航乗船者:総員34人 復航乗船者:総員23人
【実施内容】
1.深江丸による太平洋沿岸長距離航海の検証(3/13~21)
往路の航程:578海里(1,070km) 復路の航程:580海里(1,074km)
2.加速度計による海上地震動データの収集(3/13~21)
3.温室効果ガス(N2O)の大気海洋観測(3/13~21)
4.水域及び陸域における放射能観測
5.教育支援物資(書籍1,400冊)の搬送(3/13~15) <現地協力:塩竃市教育委員会>
6.船内発生電力の陸揚げ検証(3/16)
7.ポータブル発電機による電源提供の検証(3/16)
8.非常時における情報の収集と通信の確保に係る検証(3/16)
9.船内給食の提供・供食の検証(3/17 100食・3/18 50食)
10.海上ルートの有効性の啓発・人員の輸送と船内居住設備の提供(3/17)
11.航行海域にける海水の採取(3/13~21)
12.災害復興ボタンティアの派遣(3/16:6人、3/17:3人、3/18:5人)
13.塩釜市内小中学校生徒への昆虫学の講話と昆虫標本の船内展示(3/15~17)
神戸大学農学研究科 <現地協力:塩竃市教育委員会>
14.小中学生及び保護者対象の体験航海 <現地協力:塩竃市教育委員会>
2回に分けて小中学生と保護者の約1.5時間の体験航海を実施しました。
3/17(土) 第1回 10:10~11:35 航程10.34海里 47人(大人21、小人26人)
◎ 船内食の試食(全乗船者:カレーライス)
第2回 14:00~15:25 航程10.45海里 26人(大人13、小人13)
15.神戸大学-東北大学合同セミナーが開催され災害時の対応並びに津波防災研究、解析について話し合われた。(3/18 13時~18時)
○神戸大学海事科学研究科 <安全システム学研究室
・津波襲来時の避泊船舶の航行安全性
・CDFを活用した港内における操縦流体力の推定
・津波襲来時の船舶避難支援システムの開発
・有限体積法による津波計算手法の高度化
・津波襲来時の錨泊船舶の挙動解析
○東北大学工学研究科 <津波工学研究室>
・東北地方太平洋沖地震津波の被害と教訓
・数値解析とリモートセンシングの統合による津波被災地の脆弱性評価
・リモートセンシングによる津波被災地の瓦礫域の判読
・気仙沼における船舶漂流の実態とシミュレーションによる再現
・空撮ビデオの解析による津波の陸上遡上の把握
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◎ 総航海時間 :97時間15分(4日1時間15分)
◎ 総 航 程 :1,179海里(2,184km) <往路578'・体験航海21'・復路580'>
◎ 塩釜停泊時間:93時間45分(3日21時間45分)
◎ 燃料(A重油)消費量:22.0KL <154万円;1KL 7万円>
◎ プロペラ回転数:1,769,823回転
以上。