三級水先人の斉藤志穂さん紹介
(神戸大学大学院海事科学研究科 水先人養成教育実施責任者 林祐司)
斉藤志穂さんは、山に囲まれた山形県最上郡の出身です。
2008年3月に神戸大学海事科学部を卒業し、同年9月に神戸大学乗船実習科を修了しました。
2008年10月に大阪湾水先区三級水先修業生(1期生)として神戸大学大学院海事科学研究科に入学しました。
6ヶ月の科目等履修生を含め2年6月の三級水先人修業期間中に、座学、操船シミュレータ訓練、水先実務訓練、タグボート乗船訓練、
学内船実習、内航船実習及び外航船実習等の必要科目を履修し、単位修得を経て、2010年9月修士の学位を取得後、
2011年3月に登録水先人養成施設三級水先修了証明書を授与されました。
2011年9月三級水先人国家試験に合格し、同年11月に大阪湾水先区水先人会に入会し、現在は同会の育成プログラムに参加しており、
ライセンスを持った水先現場での訓練と評価を受けています。
女性水先人は斉藤志穂さん以外に、全国では東京湾水先区で2人、内海水先区で1人の計4人が
同様の育成プログラムの元、独り立ちの訓練を行っています。
今後は、三級水先人並びに女性水先人のパイオニアとして、生来の粘り強さを発揮し、水先人会に溶け込んで水先業務に精励されることと信じています。
将来は、二級水先人を経て、一級水先人となり、すべての船舶のきょう導を行うと同時に、後進の指導をしてくれるものと期待しています。
操船シミュレータ訓練に於いて撮影